骨壷について


 骨壷(こつつぼ)とは、火葬が終わったあとの遺骨を収める壺のことです。土葬の時代まで骨壺は必要ありませんでしたが、火葬が普及してからは、骨壺に納めたご遺骨をお墓に納骨するようになりました。

 骨壷は陶磁器が用いられることが多く、火葬が終わった後の高温になっている骨を入れるため、耐熱性のある素材のものを使用します。丸みを帯びた形をしたものが主流で、無地のものから多彩なデザインが入っているものまで、選択することができます。お墓に骨壷のまま納骨することが一般的ですが、骨壷から取り出して遺骨を埋葬するケースもあります。

 また、骨壷を寺院などの納骨堂に安置することもあります。西日本では部分収骨といい、骨壷に収まらなかった遺骨はまとめて供養されます。東日本では全収骨で、すべての遺骨を骨壷に収めます。

 よって、それぞれの地域では骨壷の大きさにも違いが見られます。西日本では5~6寸サイズが多く、東日本では7寸サイズが標準となっています。