新型コロナウイルス感染症が大流行してから2年以上が経過しました。
収束の兆しが見えず、アフターコロナだけでない、ウィズコロナを考える風潮が強まってきています。
今回からは、新型コロナウイルス感染症の流行下での葬儀と、火葬のあり方についてご紹介いたします。
※厚生労働省から新型コロナ感染症により亡くなられた方についてのガイドラインが示されています。
(参考URL:https://www.mhlw.go.jp/content/001033541.pdf)
はじめに、故人からの感染リスクについてご紹介いたします。
結論から申し上げると、感染対策をしっかりと行えば、故人から感染するリスクは非常に低いと言えます。感染経路は、大きく分けると「飛沫感染」と「接触感染」となります。このうち、故人において気をつけなければならないのは「接触感染」と言えます。この接触感染さえ気をつければ、基本的に感染の心配は無いでしょう。ですので、罹患していた方の葬儀をあげる際には、この接触感染を念頭においた対策を行って葬儀を執り行う必要があるのです。
新型コロナ感染症の流行により、葬儀の世界では変化が起きています。
普段の生活の中でもマスクや手指消毒は当たり前ですが、葬儀に際しても徹底した感染症対策が行われています。一般的な感染症対策のみではなく、「オンライン葬儀」なども含め、葬儀そのものの形が変わりつつあります。オンラインへの移行ほどの変化がなくとも葬儀会場によってはマスクの着用を義務付けたり、会場の利用定員を大幅に引き下げたりするなどの対策をとっている場所も多いようです。
また、葬儀における食事ごと、いわゆる「精進落とし」などを含めた会食についても、遺族の意思で控える・火葬場での食事そのものを地方自治体が禁止するなどの対策を行っているところもあるようです。