「遺影」は日本独自の風習として、ご葬儀の際に祭壇に飾られる故人の写真の事です。
現代のパソコンを始めとした電子機器の進歩により、遺影は加工が当たり前で、とてもきれいに仕上げる事ができます。遺影に施される加工は様々で、ご遺族の希望に応じた加工が行われています。明るさを整えたりといった基本的なことはもちろん、シワを消すといった若返り加工、背景や服装を変えたり、見切れている部分を作成することもできます。
ここで、元となる遺影写真選びのポイントをお伝えします。
一般的には亡くなる1年から5年くらい間で元気だった頃の写真を選ばれることが多いようです。ちょうど良い写真が見つからない場合でも、肌の血色や髪形等の修正も可能ですのでご安心ください。
遺影は引き伸ばしますので、小さい写真だとぼやけてしまいます。
目安としては500円玉サイズくらいあると、元の画質にもよりますが、きれいに仕上げる事ができます。
カメラ目線で写っている写真がおすすめです。表情は、ご遺族が故人様らしいと思われる写真が良いでしょう。
服装や背景は加工によって自由に設定できますので、何かが映り込んで条件が悪く見えるお写真の場合でも加工が可能です。
ご葬儀が終わったあと、遺影写真はご自宅に持ち帰られますが、一般的には四十九日までは後飾り壇や仏壇の近くに飾られます。
遺影写真はその後の取り扱いに困ってしまうという相談を受けることもあります。
遺影写真そのものには宗教的な意味はありませんので、家庭ごみとしてそのまま出されても構いませんが、気になる場合は処分いたしますのでご相談ください。