臨終勤行とは(りんじゅうごんぎょう)


 「臨終勤行」は「りんじゅうごんぎょう」と読む浄土真宗の儀式です。

ほかの宗派では「枕経(まくらきょう、あるいはまくらぎょう)」といいます。

 本来は、臨終の際に枕元で僧侶がお経を上げることをいいます。自宅で亡くなることが多かった時代には危篤時に、まさに旅立とうとしている人の心を安心させるために行うお経でした。

 枕経は、亡くなる人を“仏弟子にして往生してもらう”ためのものだといわれています。

 そのため、故人の臨終時に僧侶を迎え、読経いただきながら最期を看取るのが本来のあり方ですが、

現代においては、多くの人が病院で息を引き取ります。危篤時や臨終時に僧侶が病院で読経するといったことは殆どありません。

 自宅や葬儀会館等へ故人を安置させてから、僧侶に読経してもらいます。枕経ののち、お通夜、お葬式の日時を決めていくのが一般的な運びとなります。